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義母の二つの病魔との戦い2 親子との絆  [家族]

昨日、容体が悪化したと病院から電話があり、急遽駆けつける事になった。
前回お見舞いに行った時には、まだ元気に話を、していた義母が

弱弱しくベッドに寝かされていた。入れ歯も外されていたので
余計にそう見えたのかもしれないが。

一番下のTちゃんと妻Kと行ったのだが、Tちゃんは、良く理解して
いない様で、病院内で若干はしゃぎ気味。

義母の点滴を刺している腕は、何度も刺されていたのだろう、
その針周辺の皮膚は、青く変色していて
腕と針との接点は、出血が酷く痛々しい風景でした。

途中、妻が先生と話があると病室を抜けて行く。
Tちゃんも行こうとするが、邪魔になりそうなので、パパと遊ぼうと止めた。

それから数十分の間、義母へ話かける。
「はい。はい。」と、聞こえているのか?目を閉じたまま返事だけする。

何度目かのやり取りを、していると義母が突然目を開けた。
「お義母さん!」と私。

しかし返事は、「はい…はい…」と変わらない。
周囲が見えているのかも、分からない感じでした。

そんな呼びかけを、繰り返している内に妻が病室に戻って来たので
「お義母さん目を開けたよ」と報告

妻が、若干大きな声で「お母さん!」と呼びかけた。
すると義母の、はい・はい、しか言わなかった口から

「K子」…「K子」…「K子」と、何度も何度も声にしていた。
私でもなく、連れて行ったTちゃんでもなく、妻の名前を何度も。
「じゃあ、また来るね」と妻が言うと「ありがとう」と小さな声で返事。

「…やっぱりお義母さん、見えていたのだね。」ボッソと私が呟く。

妻の呼びかけに反応して、K子・K子、と何度も何度も声にしたお義母さん。
育て上げた我が娘の声に、魂のDNAが、反応させたのでしょうか?

親子との絆は、こんなギリギリのやり取りで、垣間見る事が出来るのです



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