バンパイア？ 生血を吸い続ける 我が友

久し振りに高校の時、同じ様に連んでいたTに会った。
聞いてみると幾つもの会社を経営し、頑張っているとか。

某高校の専門の電気設備会社だったり。
キューピクルといった受電設備を管理する会社だったり。

なぜか？Tシャツに印刷する会社だったり。

それぞれの会社から、給料を貰って羽振りよく生活している。

それに加えて、ロータリークラブなる団体に所属して世の為、
人の為、日夜考え続けていると本人の弁。

そんなTの会社に、これまた高校の時の友Uが入社し、話聞いてくれと電話が来た。
お互いにアクセスの近い秋葉原で会う事にした。

『元気でやっているか？羽振りの良い奴だから、高待遇で迎えられたか？』
と半分冗談で宴会スタート。

酒が程良く廻ってくると、Uが愚痴り出した。
『年齢も年齢だから、後が無い形で前の会社を辞めて、本当に骨を埋めるつもりで
Tの会社のドアを叩いたんだ』

更に彼曰く、引き抜き説得途中では、何度も高級な店で食事させられ、飲まされ…
『行く行くは、今の社長《この会社の株は、持たされていない名だけの社長…この方も高校繋がり 笑》と代わって貰うから』と甘言を囁かれた。

多少色気のある男子なら誰だって食いつく様な話で押し込まれ、会社を辞めた。
入社してみれば、日曜日は機械の点検があるから休めないのは理解していたが、
約束だった土曜日休みもなく…6ヶ月居て、休みは数日しかないとの事。

当事者のTは、会社には殆ど来ない。
やっとTが来た時に休日の事、問いただせば…

「人間365日働いても死なないんだよ！」と、絶叫される始末。

「会社来ない奴に説教されても、あいつが痛いだけ。
全く心に響かないけどね…」とU。

全ての業務は、雇われ社長とUに投げ、その社長には会社の借金までさせている始末。
これが沢山ある会社の彼のやり方。

勿論Uも悪いが、友達だけを誘い込み生き血を吸い続けている彼は何なのだろう？

高校の頃に比べて、かなり太ったT。
痩せ細ったUを見て、少しだけ心が痛くなった。

---

スポンサーリンク

---

タグ：ブラック企業 雇われ社長